工事概要OVERVIEW

ホーム > 工事概要

工事概要
本工事は、谷沢川流域の1 時間当たり75 ミリ降雨による浸水被害に対応するため、環状八号線、国道246号及び世田谷区道の地下にトンネル構造の分水路を築造するものである。
発注者
東京都建設局第二建設事務所
施工者
安藤ハザマ・東鉄・京急建設共同企業体
工事場所
世田谷区玉堤二丁目地内~同区玉川台一丁目地内
工期
平成31年(2019年)3月7日~令和7年(2025年)3月19日
工事概要
一次覆工(泥土圧式シールド工法)
シールド機外径:φ6,250mm
セグメント外径:φ6,100~6,030mm
施工延長:3,205.5m
急曲線区間:R=20m×2 箇所、R=30m×5 箇所

二次覆工
仕上がり内径5,500mm
 
発進立坑 地中連続壁工法
外径:φ15,108mm
深度:29.500m

中間排気施設 鋼製ケーシング+組立マンホール
外径:φ2,590mm
深度:28.557m

到達立坑 ニューマチックケーソン工法
外径:φ14,100mm
深度:35.370m
土質
泥岩層、東京礫層、東京粘性土層、東京砂質土層
土被り
16~30m 程度
近接構造物
高速道路(首都高速3 号渋谷線)、東急大井町線(上野毛橋)、都下水道局施設(多摩川幹線等、谷沢川雨水幹線仮ポンプ施設)
連絡先
【発注者】
東京都建設局 第二建設事務所工事
第二課 谷沢川分水路工事担当
TEL:03-3774-0397
 
【施工者】
安藤ハザマ・東鉄・京急建設共同企業体
TEL:03-6809-7627

.

谷沢川分水路工事の概要(詳細)

谷沢川分水路について

谷沢川は高度に市街化した地域を流れるため、川の拡幅や河床掘削など従来の護岸整備方法で河川改修することは困難な河川です。
一方、下流には自然豊かな等々力渓谷を抱えるため、良好な景観や自然環境を保全する必要もあります。
そこで地下空間を利用することが最も適切な方法と考えられます。豪雨時に雨水を上流で地下の谷沢川分水路(トンネル)にバイパスすることで、
地上の谷沢川の水位を下げ、安全に流下させることができます。
谷沢川分水路工事は下流から上流に向かって施工します。事業区域は都立園芸高校玉川果樹園から丸子川に沿って西側に進み、
世田谷区道交差部で北に折れ北上します。その後玉川ICをまっすぐ通過し環状八号線に入り、区道を通過して国道246 号を渋谷方面に進み、
谷沢川上流世田谷区玉川台1 丁目付近の玉川台広場までが谷沢川分水路のルートです。

トンネル概要

谷沢川分水路トンネルの施工方法は、周辺住民の生活環境へ配慮し、かつ周辺地盤への影響を最小限にするため、施工実績と施工環境等を総合的に判断した結果、
泥土圧式シールド工法を採用しました。トンネル延長3,205m であり、全線の約8割は地下30m程度の大深度を通過します。
  • 国道246号線ー環八通り、世田谷区道
  • 国道246号線
    環八通り、世田谷区道
  • 分水路整備後(将来)
  • 分水路整備後(将来)
  • 発進立坑防音設備イメージ
  • 発進立坑防音設備イメージ

発進立坑

谷沢川分水路の施工に伴い、都立園芸高校玉川果樹園をシールド発進基地として使用します。
発進基地では防音設備を設置完了後、CSM 機を使用して立坑築造のため、深さ約30m の地中連続壁を施工します。

中間排気施設

中間排気施設は発進立坑から約1,000m に位置します。
周囲には第三京浜道路、環状八号線があり、狭隘な施工ヤードでの工事です。

到達立坑

到達立坑ヤードは国道246 号と区道416 号、首都高速3 号線に囲まれた玉川台広場にて施工します。
到達立坑は深さ約35m までニューマチックケーソンで施工します。
近接構造物(首都高速3 号線、下水道ポンプ施設等)への影響を抑制するために、準備工事やリアルタイム計測を行います。

.

  • 到達立坑

PAGE TOP